市村佐衣子

市村佐衣子

MRS ASIA SUPREME
ASIA AMBASSADOR 2019
市村佐衣子 Saeko Ichimura

Q.1 ASPの大会を知ったキッカケやエピソードを教えてください

主人の友人からお声がけ頂き、大会の存在を知りました。

Q.2 大会に参加を決めた理由やエピソードを教えてください

第一に、脳神経外科医として日々患者様と接する中で、手術を受けて一命を取り留めたとしても意識障害や麻痺が思うように改善せず苦しんでいらっしゃる患者様やご家族様を多くみており、予防的手術や内科的予防、検査の重要性を深く感じておりました。脳神経外科疾患で苦しむ方を世界からできるだけ減らすためには、市中病院の一医師である自分の枠を超えてより大きなステージで声を上げ、脳神経外科医として知り得た知識や経験を日本、そして世界へ広く啓蒙したいという考えに至りました。
第二に、ASPメンバーは、メンバーの方一人ひとりが日々自己を磨き最大級まで高めながら、かつお互い助け合いの精神を持っており、尊敬できる方が多くいるということを知り、ASPへの信頼が高まりました。
第三に、人前で話すことが苦手で姿勢も良くなかった自分をもっと公的な場で対応できるようにブラッシュアップしたかったということも理由の一つです。医師はただでさえ、若いうちから先生と呼ばれ偉そうな態度に見えてしまうので、そんな自分を変えたかったという思いは以前から持っておりました。
そのような気持ちから、参加を決意致しました。

Q.3 大会に参加して日々の生活は変わりましたか

私は大会参加前までは目の前の患者様を救うことを最優先事項としてまいりましたが、大会に参加し自分を見つめ直し、今後自分が世の中に対し、広い意味でどんな社会貢献ができるのか、何を本当にしたいのかを深く考えるようになりました。自分自身、成長するきっかけとなり大変ありがたく思っております。
Mrs.Asia supremeではGlamour Ambassadorという今までの社会貢献に対する栄誉ある賞を頂きました。賞は頂いた瞬間から責任が生じますので、長期的な活動をきちんと行いたいと思っております。具体的には5年後、10年後に世界中のより多くの命を救いたい。日本において行っている最新の予防医学や治療方法の紹介、脳ドックの推進、メディアやインターネットを通じて専門医としての提言を行い、世界の方々がご自分の家族や友人の健康を守れるよう、家庭レベルまで予防医学の正確な知識を普及させることが目標です。また、国内や海外の無医村地域でのボランティア活動、児童養護施設や介護老人保健施設、リハビリテーション施設、ホスピスなどへの視察訪問、設備水準の低い病院への医療器具の援助などを行い、現状で可能な支援ならびにミセスならではの温かい交流をライフワークとして行い、社会に貢献したいと思っております。
先日は国内の児童養護施設のクリスマス会にボランティアに伺いました。また、東京大会2019の事務局長ならびにチャリティ担当部門を仰せつかり、チャリティの寄付先を視察し選定を行っており、個人では成し得ない大きな社会貢献に携われることにワクワクする日々です。

Q.4 これから大会に参加する方や参加される方の家族にメッセージをください

女性の力は無限です。家族を持ち、子供も産み、仕事に追われ生気を失うのではなく、公私ともに充実した姿をあなたや私が社会にさらけ出すことにより勇気づけられ、自分も頑張って今の一瞬一瞬を充実させて生きようと思ってくださる女性が一人でも増えてくださればそれも社会貢献の一つと考えます。
母だから、妻だから、この職業だからこれ以外するのはおかしいという固定観念に捉われる必要はなく、今、目の前の家族や友人、職場の方のために使っている力を社会にもっともっと還元して頂ければ日本はさらに良い国になると思います。そしてご家族も女性が妻、母という一女性の枠を越えてステージに立ち、どんどん輝いていく姿をぜひ楽しみながら応援して頂きたいです。
女性が責任を伴う仕事を持ちながらも社会との関わりや女性としての生き方を同時に大切にすることが当たり前となるような成熟した世の中となるよう、日本人が少しでも意識改革をできるような活動を自分も率先して行って参りたいと思います。